過去のまちなかセミナー2007年度

※このセミナーは終了しています

2003年度より、北陸地区の国立大学が連携して、富山・石川・福井の各県にて「まちなかセミナー」を実施しています。各県の会場にて、他県所在の国立大学教員を招聘し、幅広く多彩な学術内容の普及につとめます。

2007年度まちなかセミナー富山会場では、

「歴史的建造物・町並み」

というテーマを予定しております。詳細については、PDF書類または下記講演内容をご覧下さい。まちなかセミナー富山会場は入場無料、事前申込不要でどなたでもご参加いただけます。参加ご希望の方はセミナー当日、直接会場の受付までお越しください。どうぞお気軽にご参加ください。

日時と場所

■日時:2007年11月17日(土)14:00~16:00
■場所:富山駅前 CiCビル3F(富山市新富町1-2-3)
※受講料は無料、どなたでも参加できます。

講師と題目・概要

安達 實(金沢大学工学部 非常勤講師)

演題
「城下町金沢の惣構堀」

講演要旨:
城下町金沢には、用水が網の目のように走っており、その数55、延長は150kmになる。その中で金沢城の外堀として藩政初期に造られた惣構堀(そうがまえぼり)があり、金沢城を二重に取り囲んでいる。この堀は城および城下町を守るために築かれたものである。金沢は戦災や大きな自然災害を受けることなく現在に至っており、わが国有数の都市遺産として、市民生活や都市景観に大きな影響を与えてきた。今回この堀について発表する。

福井 宇洋(福井大学大学院 工学研究科・助教)

演題
「歴史的建造物を群として次代に伝える」

講演要旨:
優れた歴史的建造物を保存する営みは古くから行なわれてきました。30年ほど前からはそれらを単体として残すばかりでなく、群として集合体として次の時代に伝えていこうとする試みが始まりました。富山県では五箇山の合掌集落や高岡の町並み、石川県では金沢の茶屋町など、福井県では若狭鯖街道熊川や小浜の町並みなどがその対象とされて保存事業が進められています。ここでは私がかかわった熊川の事例を中心にお話しします。