過去のまちなかセミナー2010年度

※このセミナーは終了しています

2003年度より、北陸地区の国立大学が連携して、富山・石川・福井の各県にて「まちなかセミナー」を実施しています。各県の会場にて、他県所在の国立大学教員を招聘し、幅広く多彩な学術内容の普及につとめます。

2010年度まちなかセミナー富山会場では、

「環境」

というテーマを予定しております。詳細については、PDF書類または下記講演内容をご覧下さい。まちなかセミナー富山会場は入場無料、事前申込不要でどなたでもご参加いただけます。参加ご希望の方はセミナー当日、直接会場の受付までお越しください。どうぞお気軽にご参加ください。

日時と場所

■日時:2010年10月9日(土)14:00~16:30
■場所:富山駅前 CiCビル3F学習室

講師と題目・概要

保科 英人 先生(福井大学教育地域科学部・准教授)

演題
「外来魚ブラックバス事情~福井県を例として~」

講演要旨:
ブラックバスとは、オオクチバスやコクチバス、フロリダバスなどのバス類を総称した名前です。オオクチバスやコクチバスは、特定外来生物に指定されている、悪名高き(?)外来種です。「まちなかセミナー」では、福井県の事例を中心として、ブラックバスの分布の現状や、その生息が生態系にもたらす影響などを紹介します。また、駆除の現場における問題点などを解説します。

中村 浩二 先生(金沢大学学長補佐・環日本海域環境研究センター長・教授)

演題
「里山里海の未来可能性:能登半島を例として」

講演要旨:
里山は、集落・農地・林・ため池等で構成され、農林業などを通じて維持されてきた生態系です。里海は、人の暮らしと自然の営みが密接な沿岸海域のことであり、古くから水産から漁業の場であるとともに、文化と交流を支えてきました。北陸地方では、陸地の7割くらいが里山、海岸はすべて里海と言っても過言ではありません。里山里海は、生産の場であるだけでなく、水・大気の循環を調節し、伝統文化が継承されている場です。いま里山里海地域では、過疎・高齢化が激しく、存続の瀬戸際にあります。里山里海の現状と将来について、能登半島を例にとり、金沢大学の活動を交えてお話しします。