過去のまちなかセミナー2018年度

※このセミナーは終了しています

2003年度より、北陸地区の国立大学が連携して、富山・石川・福井の各県にて「まちなかセミナー」を実施しています。各県の会場にて、他県所在の国立大学教員を招聘し、幅広く多彩な学術内容の普及につとめます。

2018年度まちなかセミナー富山会場では、

「都市をデザインする~地方創生のための安全・安心で住みよく豊かなまちづくり~」

というテーマを予定しております。詳細については、PDF書類または下記講演内容をご覧下さい。まちなかセミナー富山会場は入場無料、事前申込不要でどなたでもご参加いただけます。参加ご希望の方はセミナー当日、直接会場の受付までお越しください。どうぞお気軽にご参加ください。

日時と場所

■日時:2018年10月27日(土)13:30~16:30
■場所:富山駅前 CiCビル3F学習室

コーディネータ

原 隆史 先生(富山大学都市デザイン学部・教授)

講師と題目・概要

久保田 善明 先生(富山大学都市デザイン学部・教授)

演題
「市民に見える化されたデザインコンペを活用した魅力ある都市デザイン」

講演要旨:
街路、公園、駅前広場、河川公園、水辺、橋梁、ストリートファニチャーなどの公共的な空間や施設のデザインは、魅力的な都市空間の構成要素として重要な役割を果たしている。安全や維持管理、コストなどの現実的な問題にも対処しながら、場所の魅力を最大限に引き出しつつ、都市空間に新たな価値創造(イノベーション)をもたらすデザインコンペの活用について、市民参画や制度的な観点も含めながら、最近の動向と今後のあり方について考える。

宮島 昌克 先生(金沢大学理工学研究域・教授)

演題
「北陸地方の自然災害の特徴と安全・安心な防災まちづくり」

講演要旨:
昨冬は近年にない大雪に見舞われ市民生活に大きな影響を及ぼしたが、最近多発する短時間集中豪雨や、将来発生が危惧される地震、津波など、さまざまな自然災害に備える必要がある。そこで、北陸地方における自然災害の特徴を紹介し、それらによる被害を軽減するために、それぞれの災害の共通点と相違点を明らかにし、それらを考慮した安全・安心な防災まちづくりについて考える。

原田 陽子 先生(福井大学大学院工学研究科・准教授)

演題
「人口減少時代における低未利用地の創造的活用による都市の成熟化」

講演要旨:
従来の都市計画では恒久的・固定的な土地利用を前提に計画的に進めてきたが、人口減少時代では空き地や空き家などの低未利用地が無秩序かつ点在的に大量発生することが予想される。本講演では、福井市中心市街地での駐車場活用広場「新栄テラス」や、福井市市街化区域内での空き地の菜園利用の実態について紹介し、人口減少時代における低未利用地の創造的活用による「住環境や生活の質の向上」(都市の成熟化)について考察する。