過去のまちなかセミナー2008年度

※このセミナーは終了しています

2003年度より、北陸地区の国立大学が連携して、富山・石川・福井の各県にて「まちなかセミナー」を実施しています。各県の会場にて、他県所在の国立大学教員を招聘し、幅広く多彩な学術内容の普及につとめます。

2008年度まちなかセミナー富山会場では、

「北陸の信仰」

というテーマを予定しております。詳細については、PDF書類または下記講演内容をご覧下さい。まちなかセミナー富山会場は入場無料、事前申込不要でどなたでもご参加いただけます。参加ご希望の方はセミナー当日、直接会場の受付までお越しください。どうぞお気軽にご参加ください。

日時と場所

■日時:11月15日(土)14:00~16:30
■場所:富山駅前 CiCビル3F(富山市新富町1-2-3)
※受講料は無料、どなたでも参加できます。

講師と題目・概要

平瀬 直樹 先生(金沢大学人間社会研究域 歴史言語文化学系 准教授)

演題
「中世北陸における地域と宗教者ー根付く生き方,つなぐ力ー」

講演要旨:
一向一揆以前の時代においても宗教者たちは地域の様々な階層の現実的課題に応えようとしていました。今回は、顕密仏教が大きな力を持った中世前期(平安後期から鎌倉末期)を中心として、地域に根付いた白山勢力の僧・神人(じにん)、北陸を渡り歩く時衆の聖(ひじり)、そして、日本海の流通で活躍する日吉神人(ひえじにん)といった宗教者たちの活動を紹介したいと思います。

松浦 義則 先生(福井大学教育地域科学部 社会系教育講座 教授)

演題
「中世北陸における白山信仰」

講演要旨:
泰澄が開いたとされる白山に対する信仰は中世においては越前・美濃から越中西部に広がっていた。泰澄伝承の性格について触れたのち、白山信仰の越前・加賀・美濃の拠点(馬場)を説明し、白山信仰がそれぞれの国で持っていた影響力について考えてみたい。さらに白山勢力と結んで平家と戦った北陸武士団斎藤氏の活動や、鎌倉時代の北陸道修験の様子を示す砺波郡石黒荘柿谷寺についても述べてみたい。